皆さんは、今が西暦(年号)が何年で、今日が何月何日か知っていますか?
たぶん、ご存じだと思います。では、人間はどうしてそのような情報を知っておきたいのでしょうか?
結論から言うと、「自己を定位したい」からです。
それでは、詳しく見ていきたいと思います。
時間軸とは?
想像してみてください。
あなたが、広大な海の真ん中で、方位磁石や羅針盤もないまま小さな小舟でプカプカと浮いていたとしましょう。
どんな気分でしょうか?
きっと、心もとなく不安で、落ち着かないと思います。
我々は、今生きているこの「現在」を把握する為に「時間軸」を知る必要があるのです。
この宇宙全体を捉えた時に、我々が存在してる時間はほんの数秒であると思います。
その数秒の時間を人間の一生として割り振ると約80年位でしょう。
止まることなく動いているこの宇宙の中で自分を自身を定位する為に、「時間軸」が必要になってきます。
つまり、「座標」です。

人間の細胞は、絶え間なく生まれ変わっており、次々と新しい細胞が生まれています。
時間も止まることなく、進んでいます。
我々が生きているこの瞬間、瞬間を脳が定位することができないと、安心して生活することができません。
今日が、何年で何月何日か?何曜日か?今の時間は?を知っていないと「不安」なのです。
西暦や年号は皆の共通認識である
私たちが仕事や、学校へ行って他の人と行動を共にする場合に、西暦や年号が基準となります。
今は、西暦2022年です。
この認識が一致していないと、行動を合わせることができません。
例えば、仕事で人と会う約束をしたとしましょう。
何月何日の午後2時に新宿駅前のカフェで待ち合わせをしようとした場合、まず日付の認識が共通していることが前提です。
この時間の認識が互いに共通しているから、約束を合わせることができるのです。
仕事でも、今日が出勤の日なのか、休みの日なのかを把握しています。
あと何日働けば、休みなるのかと把握しておけば、仕事のモチベーションにもなります。
学生時代であれば、あと1か月もすれば「夏休み」だから、今の勉強を頑張ろうと思います。
このように、私たちの生活において時間というのは非常に大切な役割を果たしています。
場所の認識も同様に重要
時間と同様に、「場所」の把握も非常に重要です。
あなたは、今どこに住んでいるかを把握していると思います。
小学生でも、自分の住所を答えることができます。
もっと成長していくと、自分の住んでいる「地域」のことも把握していると思います。
あなたが住んでいる所から、一番近い「コンビニ」はどこですか?

たぶん、すぐに頭に浮かぶと思います。
また、自宅からコンビニまでの「道のり」や「所要時間」も把握しているでしょう。
何度も通っている道なら、その場所にある家や、スーパー、郵便局なども把握しているでしょう。
どこになにがあるのかを把握することも私たちが生活をする上では必要な情報です。
時間と場所を把握できているから、行動を合わせられる
仕事や学校などで、他者と行動を合わせる事があると思いますが、行動を合わせる為には、時間と場所が他者と一致していることが必要です。
待ち合わせや、スケジュール管理、試験に向けての勉強なども時間の把握が必要です。
仕事で、勤務開始時間まで会社にこれないと「遅刻」です。
仕事の納期が一週間後の何時までと決まっていた場合、それに遅れると「納期遅延」です。
一か月後の何曜日から試験がある場合に、勉強が間に合わないと「不合格」です。
このように、何かの目的に合わせて自分の行動を合わせらるのも、「時間と場所」を把握しているからできるのです。
年齢を重ねると、この時間と場所の把握が弱くなる
若い時は、時間と場所の把握は問題なくできています。
これが、高齢になるにつれ時間や場所の認識能力が低下していきます。
これが、いわゆる「認知症」の症状としてあがってくるのです。
50歳を過ぎるころになると、少しづつ記憶力の低下などが出現し始め、仕事上の約束を忘れたりすることがあります。
これが、仕事に支障をきたす原因です。

他者と約束を守る為に必要な「時間と場所」を把握する能力が低下すると、他者との約束が守れなくなります。
そうなると、他者からの「信頼」が低下し、仕事に支障が出てきます。
仕事上でのミスが増えてくると、自分に自信をなくし自己肯定感が低下します。
その結果、「うつ病」などの精神疾患を引き起こす原因になってきます。
高齢者に見られる「認知症」の症状として
80歳位の高齢者になると、ますます時間と場所の把握が困難になってきます。
まず、体内時計が崩れてきます。これにより引き起こされるのは、「睡眠リズム」の変化です。
一定のリズムをキープできていれば、問題ないんですが今までのリズムがキープできなくなってきます。
夜中に目が覚めたり眠ろうとしてもなかなか寝付けなくなってきます。
自分の中にある、「体内時計」の崩れにより生活習慣に乱れが生じてきます。
また、場所の把握も低下してきますので自分がどこにいけばいいのかがわからなくなってきます。
これが、「徘徊」の原因です。
よって、時間と場所の把握は大切!
我々が安心して、生活を送る上で「時間と場所」の把握は重要な要素です。
しっかりと「今を生きる」為に「現時点」を把握しておく必要があります。
その為に重要なのは、「規則正しい生活習慣」です。
夜は、何時までに就寝して、朝は何時に起きるという一定のリズムを作ることが大切です。
また、「朝日を浴びる」ことも重要です。
朝日を浴びることで、「サーカディアンリズム」をリセットすることができます。
まとめ.
このように、人間が生活をしていく上で「時間と場所」の把握は重要な要因の一つです。
充実した社会生活や、学校生活を送る為にも日々の規則正しい生活習慣を送るように気をつけましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。ではでは~!
