結論から言うと、人間関係が上手くいっていない原因のほとんどは、「他人を変えようとしている」からです。
多くの場合、人は「相手を変えよう」としてしまいます。それがそもそもの間違いの原因です。
では、なぜ人は他者を変えようとしてしまうのか?
それは、自分は間違っていないと信じたいからです。
人間は、一人では生きていけない動物ですが、割と自分本位にできているものです。
自分を中心に世界が回っていると信じているのです。若い時は特にですね。まさに自己中です。
自分が正しくして、相手が間違っている。だから、自分の正当性を主張し、相手を論破しようとします。
弁が立つ人は、何度でも相手を言い負かすことができるでしょう。
それで、満足してしまいます。しかし、言い負かされた人はどうでしょう?
きっと、不満に思っているはずです。いつかこの借りを返してやると、虎視眈々とその時を待ち構えているに違いありません。
これでは、心休まる安息の地はありません。常に臨戦態勢、戦々恐々としていなくてはなりません。
では、どうすれば良いのか?
一番、簡単なのは「自分を変える」ことです。基本的に、人間は相手を変えることはできません。
それが、身近な家族(夫婦や子供)、親友、親兄弟であってもまず無理です。相手を変えようとするから衝突が起こり、諍いが起こるのです。
自分が正しいと思っていると、相手の話は全く入ってきません。9割方否定しようとして粗を探そうとしています。
そこで、一度ぐっと言いたい衝動を飲み込んでください。
そして、相手の話に耳を傾けてください。自分が正しいと思っていても、まず聞いてください。
聞くことがとても大切です。相手の話を7割聞いて、3割話す位でちょうどいいと思います。
その位、私たちは相手の話を聞けていないのです。
まず、「傾聴する」これだけで、人間関係の約8割は改善すると言っても過言ではありません。
僕も、相手と話しをしていて一番イライラするのは相手が自分の話を聞いていない時です。こちらの意見をまるで聞いていないというのが、すぐに分かります。
自分の基本的な考え方を見直す
あなたは、性善説?それとも性悪説?人は、基本的に悪であると考えていると、疑いの心が全面に出てしまいますから、心を穏やかにすることができません。
人は、基本的に「いい人」です。ベースをこちらに置いて物事を考えましょう!
そんなことはない!騙されたらどうするんだ?という声が聞こえてきますが、基本的なスタンスをこちらに置こうということで、明らかに怪しいものはちゃんと判断してくださいっていう事です。
「話せばわかる」っていうのが僕の一番のスタンスです。以前の僕は、圧倒的にこれが足りていませんでした。
話さなくてもわかるだろうと…。こちらの意図は相手がくみ取るものだ。これの真意はここだ。言わなくてもわかるよね。と考えていましたが、これは間違いだという事に気が付きました。
相手に伝えるには、はっきりと言葉にしないと伝わりません。だから、ちゃんと話すことが重要なのです。
良く話して互いのことを理解することが大切です。そして、相手を「尊重する」これが重要です。
どんな立場の人であれ、年下であれ、年上であれ、異性であれ、相手を尊重し、相手を受け入れる姿勢を持つことが大切です。
相手の立場によって自分の態度を変えていませんか?自分より目下の人には横柄に、目上の人には、媚びを売るような態度を取っていませんか?
人は敏感にその辺を感じ取ります。どんな人であれ、平等に接するように心がけましょう。
相手の良い部分に目を向ける
どんな人でも、良いところは必ずあります。人は、悪い部分に目が行きがちですが、相手の良い部分を見つける努力をしましょう。
どんな小さなことでも構いません。すぐに褒める所が見つからなかったら、相手の服装や靴、時計など身に着けているものでもいいと思います。
相手がそこにこだわりを持っていれば、最高です。特に、ブランド品などは分かりやすいですね。
なければ、良く磨いてある「靴」を褒めるとか。
靴の底がすり減っているなら、かなり歩きこんでいる営業マンの勲章かもしれません。
関係ができてくれば、徐々により深い部分に目がいくようになり、褒めるポイントも見えてくるかと思います。
細かな部分に気配りができているとか、事前に先まわりして準備してくれているとか、かゆい所に手が届くようなすごい配慮ができる人とか、人の良い所はたくさんあるはずです。
具体的にどうしたら、良い部分を見つけられるか?
そうは言ってもなかなか人の良い部分を見つけるのも難しいかと思います。
どのようにすれば見つけられるかと言うと、自分が相手の「良い所を見よう」と意識することが重要です。
良い所を見ようと意識することで、脳のRAS(脳幹脳様態賦活系)のアンテナが働いて、相手の良い部分を拾うようになります。
ここを意識することが大切です。逆に意識しないと見えません。
なにか、良い所はないかな?って思いながら見ていると、意識していない時より、80%以上も見つけられるようになります(経験談)。
そして、これが重要なのですが、相手の良い所を見つけたら、なるべくその場で褒めることです。あとから言っても効果がありますが、言えるシチュエーションだったら、遠慮せずに褒めましょう。
最初は勇気がいるかもしれませんが、これも練習です。慣れてくると自然に言えるようになります。
褒められて嫌な気分になる人はいません。
繰り返し、練習しましょう!

まとめ.
まず、相手の話を良く聞いて、相手の事を尊重する。そして、相手の良い部分を見つける努力をして、褒める。この繰り返しが重要です。
自分のことは、1~2割位にしておいて相手の話に耳を傾けることがとても大切です。
よく言われる言葉に、「One for all,All for one」「一人はみんなのために、みんなはひとりのために」という言葉があります。
人間は一人では生きていけません。人は得意、不得意な部分があり、それを補填する為に分業をしています。
完璧な人間なんていないのです。完璧でないから、お互いの不足している点を補って生きているのです。
相手の良い部分に目を向けていければ、良い人間関係が生まれ、何事も上手くいくようにできています。
自分は、人の役に立つ為に。人の役に立つことで、社会の役に立つことができる。社会の役に立つことで、それが巡り巡って自分に返ってきます。
それが、人生をより良く生きるためのポイントになるのではないでしょうか?
自分の人生は自分しか生きることはできません。それならば人の為に役に立つ生き方はそれだけで価値があるのではないでしょうか?
私たちの一日はその為にあります。
最後まで読んで頂き、大変うれしく思います。ありがとうございました。
ではでは!



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