結論から言うと、人間関係をよりよく改善させるには「聞き上手」になることが一番です。
それでは、詳しくみていきましょう。
相手の話を聞いていますか?
人とコミュニケーションをとっている時に、つい相手の話を遮って自分の話をしていませんか?
人間は、基本的に自分にしか関心がない動物です。
極論を言うと、自分が世界を生成していると思っている(人もいる!?)位です。
ですから、人の話を聞くよりも、自分の事を話たいと思ってしまうのです。
人間は自分に一番関心があります。

人はまず、自分と対話します。朝起きたら今日の体調はどうか?
良く眠れたか? おなかは空いていないか? 気分はどうか?
そして、体からの要求を満たす為に行動します。
まず、「水分」を補給し、意識をはっきりさせる為に「コーヒー」を飲む。
空腹を改善させる為に、「朝食」をとる。
口の中が不快なら、「歯磨き」をするでしょう。
このように、人はまず自分と対話し、おのれの欲求を満たします。
その後自分の中で起きた事柄を整理し、自分に起きたことを他人に話そうとします。
なぜ、人に話そうとするのかというと「自分の事を他者に知ってもらいたいから」です。
自分に注目を集めたいのです。
なぜ、自分に関心を集めたいのか?
どうして、人は自分に関心を集めたいのでしょうか?
それは、自分という「種」を存続させたいという脳の原始的な本能があるからです。
人間は、「種」を存続させるという命題を脳の一番奥底に秘めています。
よって、自分の種を未来に存続させる為に、他者の注意を引き自分の有用性をアピールしたいのです。
これは、本能ですから制御するのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、人は一人では生きていけない動物です。
生きていくには、他者と協力し円滑な集団生活を運営していく必要があるのです。

他者と上手く協調して生活していくためには、「コミュニケーション」は必要不可欠なのです。

他者との関係が上手く行っていないと感じている時
なぜか他者との関係が上手く行っていないと感じたりすることがありませんか?
そんな時は、以下の項目を自分と照らし合わせてみてください。
・相手の話を最後まで聞いていますか?
・相手の話を遮って自分の話をしていませんか?
・相手の話に相槌を打っていますか?
・ながら聞きをしていませんか?
・相手の目を見て話しを聞いていますか?
・自分の話ばかりしていませんか?
・自分の要求を通すことばかり考えていませんか?
人は、「意識」していないと人と会話している時、「自分の話」ばかりしてしまう傾向があります。
他者との完成を良好にしていく為に必要なスキルは「話を聞く」事です。
話を聞くことがなぜ重要なのか?
人間は基本的に「自分のこと」が大好きです。
他人に自分に関心を向けてほしいのです。ですから人は心の奥に「自分の話を聞いてほしい」という欲求があります。
子供が親の関心を自分に向けてもらう為にすること…
少し話は、それますが子供が親の関心を自分に向ける為にしている事をお話します。
子供は、親に褒めてもらいたくて親が褒めてくれる事を積極的にします。
例えば、食事を残さずきれいに食べるとか、遊んだおもちゃを元の場所に戻すとか、
保育園や小学校で出された課題や良くできたテストなどを見せようとします。

すると、親は子供のことを褒めますから子供は嬉しい気持ちになります。
これを繰り返していくと子供の「自己肯定感」が強くなっていきます。
しかし、親も日によっては「忙しい」時もあります。
子供に構っている暇もない時もありますよね。
そんな時に、子供がいつものように「良くできたテスト」を親に見せようとします。
子供は「褒めてほしくて」親に見せるのですが、親は忙しいので子供に構ってあげることができません。
そうなると、子供は構ってもらえないので、不満に思います。
すると子供はどのような行動にでるのかと言うと…
今度は「悪い事」をするのです!
わざと、食べ物をこぼしたり、ゴミを散らかしたり、ものを投げたりします。
子供は、「怒られても」いいから親の「関心」を引きたいのです。
プラスの方向で、注意を引けないなら、「マイナス」の方向でも注意を引きたいのです。
たとえ、怒られたとしても注意関心は自分の方に向きますから、自分を見てほしいという欲求は満たされるのです。
なぜ、不良や暴走族が流行ったのか?
ひと昔前に、ヤンキーや暴走族という文化がこの日本で流行しました。
漫画などの週刊誌でもヤンキーものは鉄板の人気があったのです。
現在、40~50代の世代なら良く知っていると思います。
その時代の日本は高度経済成長期で世の中はどんどん豊かになって行った時代でした。
働き盛りの親は、家に帰るもの惜しんで仕事をしました。
その結果、子供に構まう時間は減り、父親は会社人間になっていきました。
休みの日も「接待ゴルフ」で家にいません。
そんな時の子供たちはきっと親の愛情に飢えていたのではないかと思います。
自分に関心が向かない子供たちが多くいたので、子供たちは集団となり、世間からの注目を集めようとしました。
それが「暴走族」です。彼らは暴走行為をすることで、「警察」の目を引くことに成功したのです。
このように、「良い事」で関心を引けなくなった場合、「悪い事」で人の関心を引くという心理状態が存在するのです。
話はだいぶそれましたが、人は基本的に自分の話を聞いてほしいと思っています。
その人の話を良く聞いてあげることは、その人に対して「関心」を持っているということを示すことになるのです。
よって、人の話を聞いてあげるということはその人の価値を認めるということにもなるのです。
相手の話を聞くことでより良い関係性を築く事ができる
人の話を良く聞いてあげることで、相手は「話を聞いてくれる人」に関心を示すようになります。
話を聞いてくれる人は、自分の事を認めてくれていると感じるからです。
人は、自分の存在を他者に認めてほしいと思っていますから、自分の話を聞いてくれる人を大切にします。
逆に、自分の話を適当に聞いている人はすぐに分かりますから、自然と距離を取っていきます。
他者とより良い関係性を築こうと思ったら、相手の話を良く聞いてあげることが一番重要です。
自分の話を途中でしたくなるのはわかりますが、グッと我慢して聞くことに徹しましょう。
相手は答えを求めているわけではない…
例えば、何か問題を抱えている人が上司や友人に相談をしに来たとします。
その人は、今悩んでいる事自体を聞いてほしいのです。けっして具体的な解決策を聞きたいわけではありません(すぐ解決策を知りたい場合ももちろんありますが…)。
一番いけないのは、上司や友人がその場合はこうだと、「自分の経験談」などを話はじめてしまうことです。
相手の話を「奪って」、自分の話をしてしまうことは「略奪行為」そのものです。
相談に来た人は、具体的な解決策を知りたいのではなくて、「自分の話」をただ聞いてほしいのです。
答えはすでに自分の中にある場合も多いです。
ある程度、自分の中に答えを持っていて、その確認をしにきている場合も多々あります。
ですから、話を聞く時は相手の話を遮らずに最後まで、良く話を聞くようにしてあげてください。
それだけで、相手からの信頼度はグンと増すはずです。
まとめ.
以上のように、他者との人間関係を良好に築いていくためには、「相手の話を良く聞くこと」が最も重要な事であると述べてきました。
相手の話を、相槌を打って良く聞いてあげることで人間関係も良好になっていきます。
こんな簡単な事と思うかもしれませんが、案外人は相手の話を聞くということができていないものです。
これも、意識していないとできないことです。
つい自分の話をしてしまうことがありますから、意識して話を聞くようにしましょう。
これだけで、より多くの人と良い人間関係を築けるはずです。
ぜひ、日常生活で実践してみてくださいね。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。ではでは~!
