人は、仕事でも家庭でも学校でも他者が自分の為になにかやってくれるだろうと期待しています。
すると、期待ほど結果がついてこないのでイライラします。
結論、人に期待することはやめましょう!
言わなくてもわかるだろうは、幻想です。
みなさんも相手に仕事や家庭で、あれこれ言わなくても先に気づいてほしいと思いますよね。
特にこの日本という国は「以心伝心」という言葉がありますから、言葉で伝えるよりも気持ちを察する方が望ましいという文化があります。
時代劇でも「みなまで言うな」とか、職人さんでも「技術は見て盗め」とか良く言われています。
これらも、こちらの考えていること(気持ち)が相手にも自然に伝わるだろうという考えがあるからです。
しかし、人間の脳は千差万別で深層心理を良く理解できる人と、全く理解できない人がいることも事実です。
残念ながら、相手の気持ちを良く理解して察することができる人は希少です。
大概の人は、相手の気持ちの半分も理解できていません。
これは、当然と言えば当然です。
基本的に人間は、自分のことにしか興味はありません。
自分のことは、他人にわかってほしい。しかし、相手のことは良くわからないという人が大半です。
集合写真でも、最初に見つけるのは「自分」ではないですか?

それだけ、自分には関心があるけど、他人には興味関心がないのです。
でも、相手には動いてほしいのはなぜか?
相手に関心がないにも関わらず、自分のことをわかってくれて相手に動いてほしいのはなぜか?
それは、相手が自分に何をしてくれるか?という思いが強いからです。
ギブアンドテイクではなくて、テイクの方が勝ってしまっているのです。
人間は相手に何かをした時に、相手にも何か見返りを求めてしまっています。
こちらがあなたにしてあげたんだから、あなたは私に何をしてくれるの?と言葉では言わなくても心の中で思っています。
この位はやってくれて当然だと思っているから、その水準に達しないと「不満」を感じてしまうのです。
初めから期待値が高いのです。
このくらいはできて当然だという水準がありますから、そこに到達していないと、イライラする。
先輩が新人教育を行う時によく見られる光景です。

学校の学生と先生なら、基準がはっきりしていますから、点数などに反映されてわかりやすいですが、社会人となるとそのハードルは一気に上がります。
そのギャップがイライラやストレスを生むのです。
上から下への期待もあるが、その逆もある。
上司や先輩からのこの位はやって当然という期待もありますが、この逆で、下から上への期待も当然あります。
先輩なんだから、この位は知っていて当然だと思うことや、上司なんだからこの位はカバーしてほしいとか。
部下は部下で、先輩や上司に対するこの位はできるだろうという期待値が当然あります。
ですから、部下が先輩や上司を頼った時に、思ったような援助が得られなかった時に不満を感じるわけです。

このように、先輩や上司も部下に期待し、部下は先輩や上司にフォローを期待しています。
お互いに、相手に対する期待値が高い為に、その差分で行き違いが生じ、ストレスを感じるのです。
では、どうしたら良いか?
答えは、簡単です。
それは、相手に「期待しない」ことです。
相手に何かを期待するから、そのギャップでストレスが生じがっかりするのです。
ですから、最初から相手には期待しないこと。
これが重要です。
でも、これだけだと消極的すぎるので、もう一歩踏み込んだ行動を紹介します。
相手に期待せず、結果を良くする為には?
これは、まさに「ギブアンドギブ」の精神です!
相手に見返りを求めず、こちらが相手に何ができるかを積極的に考えることです。

自分が相手の為に何ができるか?相手の喜ぶことは何かを自分が考え、行動するのです。
これを行うことで、相手が何を望んでいるかを自分の脳がキャッチするというモードに変わり、そのことに対してアンテナを張るようになります。
これは、非常に有意義な事で、結果として自分にプラスの結果がたくさん訪れます。
人に親切にすれば、その親切は巡り巡って自分に返ってくるというのは、真実です。

良い行いは、何も人に対してだけではありません。
例えば、ゴミを拾ったり、散らかっていれば片づけたり、汚れていればきれいにしたりすることも良いことです。
小さな善い行いをすることを「徳を積む」といいます。
たくさん、徳を積めば必ずあなたに良いご褒美が返ってきます。
相手に期待せずに、相手の為に自分が何ができるかを常に考えて行動することが良い行いです。
まとめ.
いかがだったでしょうか? 実生活ではよくありがちな相手に期待してしまう事でストレスが溜まるということの解説をさせていただきました。
解決方法は、「相手に期待せずに、自分が相手に何ができるかを考える」ということが大切であると述べさせていただきました。
すぐさま、実践できなくても、小さなことからコツコツと始めてみることが良いかもしれません。
自分にできることから始めてみましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございます。ではでは~!


